■本紹介
◇「OP.ローズダスト(上/下)」 福井晴敏
文藝春秋 (上)¥1,800 554P/(下)¥1,800 569P
今日は最近読んだ文庫のレビューです。
東京お台場にてテロ事件が発生。
テロリストの名は「ローズダスト」
北の工作員との噂が飛び交う中、「ハムの脂身」と蔑まされる「公安」の並河警部補と防衛庁情報本部から出向して共に捜査に望む丹原朋希三等陸曹のタッグが組まれる。
そして警察とは別の単独調査、そして起こる第二のテロ事件。
テログループと丹原朋希の間に漂う旧知の雰囲気が意味するものとは…。
果たしてテロリスト「ローズダスト」とは?そしてその狙いとは?
やっと読み終わりました。
福井晴敏特有の機械人間にしだいに人の心を持たせるストーリー構成、このあたりはやっぱり秀逸ですが……いつも通りの頑固一徹な感じの警察官と機械人間の若者、福井晴敏の定番の設定……ちょっと食傷気味です。
例によって(亡国のイージスなどでおなじみの)防衛庁情報局(ディフェンス・エージェンシー・インフォメーション・サービス)通称「DAIS(ダイス)」がらみ。
4年前の「オペレーションLP」に端を発した事件、主人公朋希がかつての仲間と戦うという福井晴敏としては新たな構想。
作中に頻繁に出てくる“古い言葉”と“新しい言葉”……でも「ローズダスト(薔薇+綿埃)」ぐらいしか“新しい言葉”を発見出来ず………。
誰が悪いと言う事も無いゆえに双方の想いが錯綜する……いつもながらの戦争論議でいいのですが……個人的には今までの作品に比べるといまいちと思わざるを得ないかも……。
ストーリーの内容に比べてページ数が多すぎるのでは??いやページ数が多いと言うよりも…グイグイと読むものを引きずり込む力が足りないと言うところか?
ラストも“男臭い信念”を貫くというお涙ほろりの展開なのですが……最後まで物語に引き込まれていないので、そこまで感情が高まらず………。
さもありなんの感じ……、いや、いちおう感動はするのですが涙腺の方の問題です。
個人的には、最後に並河親子と会うところまで描いて欲しかったというのが本音です。
ラストで、こう…なんというか“男同士の無言の対話”みたいなもの勝手に期待していたもので……。
あ〜ッ福井晴敏さん、本当に本当に大好きなんですけど……今回は………m(_ _)m
オススメランク(約5段階)
☆☆☆☆☆
※ちなみに個人的感想ですから、福井晴敏が大好きな方には物足りないかな?という評価です。
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